オリジナルトートバッグ・オリジナルエコバッグ研究
雑誌MUSEに付録の「紀ノ国屋×ケイタマルヤマ双子パンダの2WAYお買い物トート」
┃雑誌MUSEに付録の「紀ノ国屋×ケイタマルヤマ双子パンダの2WAYお買い物トート」
の実物を研究してみましょう!
パンダのデザインがかわいいので思わず買ってしまった雑誌付録のオリジナルトートバッグ。
第一印象は「良くできてるなー」「凝ってるなー」
こんな価格でいいのかな?? 雑誌のお値段は1040円
店頭でこのお値段で売っていたら「安い!」と思わず買っちゃいますよね(^^)
雑誌の力恐るべし! そして広告のビジネスモデルも凄いものです。
さてこのトートバッグのサイズ感は?
トートだけの写真からは分かりづらいですよね。
定番で人気の▶キャンバストート(L)と比べると一回り小さいくらいのサイズ感でした。
かなり容量があるのでタイトルの通りお買い物トートとして活躍してくれそうです。
使用しているコットン生地素材の厚さは薄すぎない薄めでしなやかな手触りです。
┃カラフルなオリジナルプリント
驚いたのは印刷色数の多さ。
全部で6色で印刷されてまして、写真で見た時はインクジェットプリントでのフルカラー印刷と思っていましたら、
なんとシルクスクリーンプリントでの6色刷りでした。
かなりの多色刷りですので、印刷の版ズレなどかなり心配になります。
よくよく印刷面を見てみますと、重ね刷りが分かる部分や少し版ズレしている部分があります。
ただ、とても濃いインクで厚みのある印刷をしているため、刷りが重なった部分は下側の印刷が透けずらく目立たないようです。
このようにインクは現在主流の水性インクではなく油性ラバーインクでがっつりとプリントしているのかもしれません。
印刷に厚みがあるためか、印刷のエッジ部分や線のデザインはギザギザ感やボヤけが出ているようです。
┃フルスペックな凝った作り
2WAYの持ち手
2対の持ち手が付属してまして、手持ちで持つようと、
肩掛けショルダーとして使用できる長い持ち手が取り付けられていました。
長い方の持ち手を測ってみますと58cmと肩掛けショルダーとするのに十分な長さがありました。
人気の▶キャンバストート(L)と比べると2cm短いですが問題はありません。
実際にお買い物やショッピングでトートバッグを使用するシーンを思うと、持ち手が2種類あるのは絶対便利ですよね!
ただバッグの口元に紐が4本もあるわけですから、荷物や商品を入れようと思う時にちょっと邪魔だなと思うところはあります。
これは特に持ち手の生地素材も本体と同じく薄めで柔らかいため、絡まる感じがしてしまうのが残念。
持ち手だけでももう少ししっかりとした厚手の生地を使うともっと使いやすいお買い物バッグになりそうです。
ホックはいるのかな?
トートバッグの口元にホックが取り付けされています。
中身が飛び出さないようにとか、バッグの中に入れたものが見えづらいようにという用途だと思いますが
なんせ大きめのトートバッグですので、効果としてはどうだろう?
いらないかもしれない、過剰装備なような気もしました。
バッグに付属の装備選びとして参考になりました。
バッグ内のインナーポケット
普段使いのトートを思うとこのインナーポケットは便利ですよね!
特に大きなバッグですので、小物やキーなどを探しやすくて取り出しやすいポケットがあるのは嬉しい。
これはとっても親切な装備です。
底マチの幅は15cm
底マチの大きさも定番の▶キャンバストート(L)と同じ寸法でした。
バッグ内側の処理はだいぶん違いがあるのですが、幅寸法は同じで使いやすいサイズなんでしょうかね?
マチ幅15cmというのは一つのキーワードとなるかもしれません。
例えばオリジナルで商品を開発した際に箱のパッケージを決める際など、この15cmを目安にすると
外バッグとしてオリジナルエコバッグも付属させようとなっても既製品が流用できて、
パッケージ関係をお安いコストで実現できるかも。
いろいろな知識をもって先を見据えた企画力も大切です。
トータルでのコストダウンを考えます場合でも、ぜひ私共エコバッグのプロに早めにご相談ください(^^)
┃気になる縫製の作り
このお買い物トートはとってもいいバッグだと思うのですが、1点気になるのが
裏返すと分かる縫製部分のポリエステル生地。
より丈夫で長く使ってもらえるトートバッグを目指されたのか、
製造コストを落とすための工夫なのか、両方なのかは不明なのですが、
インナーポケットのサイド部分にコットン生地ではなくて、ポリエステル生地が縫い付けられています。
全体の裏側を良く観察すると、マチ幅部分、底面ど真ん中部分、バッグのサイド部分も
ポリエステル生地で補強するような形で縫製がされていました。
これはせっかくのコットンバッグですのに、見えないとはいえポリエステル生地が使われていて残念です。
せっかくコットンで作られたエコバッグなので、どうせなら100%コットンだと嬉しいですよね!
あと、よくよく観察すると、バッグ底面のど真ん中で生地を縫い付けているんですよね。
この作り方は初めてみました。
我々がオリジナルエコバッグ用のトートとしているボディは基本バッグの底面に縫い目の無い折り返しで
作成していますので、バッグ底面がバラける心配のない構造となっています。
確かに、バッグ底面の真ん中に縫い目がある場合はポリエステル生地での補強が必要なのかもしれません。
┃定番の他糸混じり
エコバッグ業界において定番なのが、ナチュラルの生地に線状に交じる他色糸の混じり。
よくオリジナル印刷作成して納品しましたエコバッグに汚れがあるとの事で
お客様よりご相談があるのですが、ほぼ必ずあるのがこのような他色混じりです。
これは汚れではなくて、生地を作る時に混じった色糸なのです。
やっぱりあるよなと、少しニヤッとしてしまいました(^^)
以上、雑誌付録のオリジナルエコバッグの観察研究でした!
責任著作:ディアース・マスター 大倉 オリジナルエコバッグ・オリジナルトートバッグに取組み20年☆彡 コーヒー好き キャンプ好きです |
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