雑誌付録のトートバッグ研究
Sweet(スウィート)付録の「スヌーピーデザイン肩掛けビッグバッグ」を詳細レポート
今回「スヌーピーデザイン肩掛けビッグバッグ」のエコバッグを付録としていますのは、▶宝島社の「▶Sweet 2022年3月号」
今田美桜さんが表紙を飾っていますように、大人ギャル系のファッション雑誌で、20代後半から30代前半くらいまでがターゲットです。
発行部数は220,916部/ABC(2021/10データ)と人気の数字を誇っています。
人気の女性ファッション雑誌ですので、表二4色見開きの広告掲載費は¥3,800,000。
これだけの数字を維持されるだけあって、今回付録のトートバッグも実際高品質なものでした。
税込990円で人気のキャラクターであるスヌーピーのデザインとしっかりとしたトートバッグを付録にできるのは、さすが数字のある人気雑誌でありますし、付録のエコバッグが良いのでまた数字が伸びるという事なのでしょう。
┃付録エコバッグのスペックを誌面の中に探してみますが
たいていの雑誌は付録の解説を誌面の中で1ページや半ページほどスペースをさいて、解説説明などをしているものなのですが、さすがは人気ファッション雑誌のSweetという事でしょうか?
表紙の一部分と、目次ページに極省スペースに簡単な記載があるだけでした。
あくまでただの付録。
そんな大げさにPRするようなものではないという姿勢なのでしょうか?
それとも、付録で部数を伸ばしていこうというやり方に抵抗があってあまり主張したく無いという事にも感じられます。
どちらにせよ、ファッション雑誌のプライドなのだと私は理解しました。
さて、表紙をめくって3,800,000円の広告ページを1ページめくると目次ページが現れまして、このページの左下に今回付録のエコバッグに関する記述があります。
付録に関する問い合わせ先との事でフリーダイヤルが記載されてますが、ようはクレーム受付電話番号ですね!
受付期間は2022年3月17日までとの事で、今回この雑誌と付録を開封したのが3月25日ですのですでに対応してもらえないとの事。
ちゃんと期限をきってあるのは大切な事ですよね(^^)
付録対応事務局ってどこが運営してるんでしょうね?
きっとこのトートバッグを作成した会社がされているんだろうなと予想してます。
では、付録のトートバッグに解説や説明されているのは、もう表紙の右上のこの部分の記述だけのようです。
早速、ピンク色で目立つように書いてある「Ungrid」って何でしょう?
あー無知ですいません、、、というかお恥ずかしい
▶Ungridというブランドがあるのですね?
記載が無くて完全に戸惑っているのですが、きっとアングリッドが作成かデザインしたトートバッグという事でしょうか?
失礼しました。
左上の丸の中に記載がありますね!
「アングリッドの大人気バッグがスヌーピーデザインに!」との事です。
調べてみますと、たしかにZOZOTOWNでUngridのバッグで探すと、エコバッグやトートバッグも作成されているんですね。
付録のビッグバッグと同じデザインのものがないかも探してみたのですが、形は似ているもののサイズが違うようで、アングリッドの人気バッグを探し当てるにはいたりませんでした。
さて表記に戻りましょう。
説明的には右下に小さくサイズが書かれています。
サイズ(約)高さ39×幅47cm[最大] との表記です。
あと、コピーライトがされています。
以上で付録エコバッグに関する関連記載は終わりです。
とてもあっさりとして、付録を前面に押し出して無い感が私は好きです。
┃お買い物マルシェバッグ風のエコバッグ
いざ付録のエコバッグをアンボックス。
普通に店頭で売っていてもおかしくないレベルの印象を受けるトートバッグでした。
バッグ表面は、くすんだ色系のやさしいピンク色の生地色です。
コットンのキャンバス生地で手触りはしっかりありまして、ごわごわとした感じ。
それでも、しなやかさもありますので生地厚は8オンス~10オンスくらいでしょうか?
嫌な匂いはありませんでした。
表面にはスヌーピーのキャラクターとロゴとメッセージがプリントされています。
ビッグバッグの裏面も見てみましょう
裏面はプリントの無いシンプルな状態です。
エコバッグへのプリントは基本、片面で良いのではと思っています。
バッグを持ち運ぶ時には普通、見せたい面を外側にして持ち歩くと思うのですよね。
特にショルダーできるタイプのエコバッグだと、バッグの裏側は体面で隠れてしまいますので、あまり見られる事はありません。
ただ、両面にプリントをしたエコバッグの場合、その時の気分で表にするデザインを選べるというメリットや楽しみ方も考えられます。
その時々で主張したいメッセージをオリジナルプリントされた面の見せ方で切り替えるというのも面白いかもしれません。
また絶対にプリントされた内容を見せて欲しいという意思がある場合は両面印刷もありですね!隠すことができないという方法です。
そういう意味では片面にプリントが無いと、プリントデザインを見せたく無い場合や、その場に雰囲気や空気に合わない場合に隠せるというTPOに合った使い方もできるわけです。
┃プリントデザインはスヌーピーのキャラクター
印刷を見てみましょう!
シルクプリントの紺色と黒色を使った2色刷りでスヌーピーキャラとロゴメッセージがプリントされています。
水性のシルクプリントでしっとりと落ち着いたプリント感。
ベタ塗り部分の印刷ムラもなくとても綺麗なプリントに仕上がっています。
プリントのエッジもシャープでシルクスクリーンプリントらしい高品質な仕上がりです。
メインのキャラクター印刷の部分
スヌーピー自体とお友達のキャラクターはかなり小さめに印刷されていて、横6cmの縦3cmくらい。
スヌーピー自体の印刷サイズは横1.5cmの縦2cmという、とってもとっても控えめでワンポイントにも満たないような小さい印刷になっています。
小さいサイズでの印刷ですが、拡大してみてみても細部まで綺麗に印刷されている様子がわかります。
紺色でのベタ塗り印刷部分
とても綺麗に刷り色がのっていると思います。
ただこの「Be a friend」というロゴ部分は何でしょうね?
スヌーピーとの組み合わせで調べてみたのですが、特にスヌーピー系のキャラクターと一緒に使われているロゴやメッセージでは無いようでした。
フレンド感やFRIEND、FRIENDSというメッセージはスヌーピーでの常套句ではあるのですが、今回一番大きくプリントされているこの「Be a friend」というロゴメッセージは今回のオリジナルトートバッグをデザインされた方のオリジナルなようです。
個人的意見としては、この良くわからないメッセージロゴより、せっかくですからスヌーピーのキャラクターをもっと大きくプリントして欲しかったなと率直に思いました。
バッグ最下部へのメッセージプリント
バッグ中央のメインのデザインとは別に、バッグのギリギリ下の方にメッセージ的なプリントがあります。
書き出してみましょう。
"A FRIENDSHIP LIKE OURS IS WORTH ALL THE MONEY IN THE WORLD"
これはスヌーピー作品中のメッセージです。
普通にDeepLなどの翻訳にかけてしまうと、
友好は金なり
友好は金次第
友愛は金次第
友愛は金なり
となってしまうのですが、優秀なDeepLもまだまだなんですね、、、(^_^;)
直訳すると「私たちのような友情は、世界中のすべてのお金と同じ価値があります。」ですが、
スヌーピー的には「ぼくらの友情、プライスレス」
チャーリー・ブラウンが、スヌーピーと一緒に過ごせることが嬉しくておだやかなほほえみを浮かべる。
そんな幸せな瞬間がコミックに描かれた1場面のセリフです。
プリントの話に戻りますと、このバッグの端の方にプリントするのは技術的にできれば避けたいのですよね、、、
バッグの縫い目などが近く、プリントする際に凹凸などが出てプリントミスを起こす可能性があがる場所なのです。
このバッグは付録という意味合いから相当数の大量生産をするわけですので、なかなかチャレンジングなデザイン配置をしつつ頑張られたなと思います。
このバッグ底面近くに横長のメッセージ的プリントを黒色で入れる事で、かなり安定感のあるしまったデザインになっていると思い、高評価します。
┃ビッグバッグの持ち手ハンドル部分
持ち手ハンドルの部分は一枚布をくり抜いてできた穴を、持ち手としたデザインになっています。
これはスタンダードで人気の▶厚手コットンマルシェバッグと同じデザインで、このビッグバッグは基本的にマルシェバッグに分類できるデザインとなっています。
ハンドルとしての穴の部分は小さめで、ショルダーとして肩掛けすると肩から腕にぴったりとするくらいのサイズ感になっています。
持ち手部分を観察
持ち手ハンドル部分を詳細に見ていくと、これは良くできています。
▶厚手コットンマルシェバッグですと、持ち手生地の端の部分はロックミシンで簡単にミシン縫いした程度なのですが、このビッグバッグは、当て布で縁取りがしっかりされています。
持ちての頂上部分も袋ループ場に縫い合わせがされていて、持ち手がばらつかず良く作られていると感心する点です。
裏の生地部分
持ち手部分を開いて、バッグの開口部分を見てみましたところ。
バッグの裏側は白色なんですね?
バッグの生地色が表と裏側と違いまして、これは面白かったです。
表面だけピンク色で、バッグの内側は白色になっています。
という事で、このバッグで使われています布生地は漂白処理を経てピンク色に色染めされているのが良くわかる事例です。
できれば汚れという観点から、裏側も真っ白では無くてピンク色などの色付きの方が良かったなと少し残念に思う点です。
┃ビニールが使われていてとても残念、、、
付録のトートバッグをヨイショと裏返してみて、その作りをより詳細に観察してみましょう。
バッグの外側に見える場所は布生地で縁取りの補強縫いがされているのですが、内側のサイズ縫いの部分からはビニールが使われていました。
これはとっても驚きまして、ものすごく残念に思った点です。
▶雑誌MUSEに付録の「紀ノ国屋×ケイタマルヤマ双子パンダの2WAYお買い物トート」なども補強縫いの部分に他の素材を使っていてがっかりしたのですが、まだポリ生地なのはマシなのだなと思わせられました。
それにしてもビニールって!
本当にものすごいビニール感なんです。裏側がハリボテなイメージ。
バッグ底面裏側のコーナー部分
裏返してバッグ底面のコーナー端の処理を見てみますと、こうなりますよね!
なんせビニールですから、、、
ビニールなので硬いわけで、この写真のように「グシャ」っとなっています。
これは縫うのもたいへんでしょうに、なぜビニールなんでしょう?
ポリ生地や、持ち手部分に使われている同じ素材のコットンではダメだったのでしょうか?
そのうち加水分解もしそうですし、サスティナブル的には本当にがっかりなポイントですよね!
全体的に高品質にできているエコバッグなのですのに、ところどころで糸処理の甘いところがあります。
まーエコバッグ業界的に、この色端は通常は放置で当たり前にあるものなのですが、この付録バッグがとても良く出来てるだけに、もう少し頑張れなかったのかなと思ってしまいました。
縫製縫いが甘く、生地の継ぎ目が剥がれている部分もありました。
┃取り付けられているタグ部分
トートバッグ内側にキャラクターのコピーライトタグが取り付けされています。
これは必要なのかな?とは思ってしまうのですがどうなんでしょう?
このタグの裏側には「NOT FOR SALE」という小さなプリントがあります。
特に製造国表示や、品質表示、洗濯表示などの記載はありませんでした。
トートバッグの外タグには綺麗なブランド名タグが取り付けされています。
これは製品感がでるといいますか、印象はいいですね!
バッグにプリントされているメインの紺色ロゴと色味も合っていて一体感と引き締め感に寄与していると思います。
こういう所々とポイントでの色合わせって、意外と大切ですし、デザイン的に生きてきます。
これは勉強になる良い手本と事例かと思いますのでぜひご参考ください。
┃このエコバッグのサイズと使い勝手について
さて最後にサイズについての言及です。
雑誌の表紙に記載のサイズは、(約)高さ39×幅47cmとの事でしたが、実際に計測した私の手元にあるトートですと、高さは同じ39cm、幅は一番広いところで46cmでした。
表記より幅が1cm小さかったですね。ただこれはエコバッグ的にあるあるです。
高さの39cmについて、これはこの付録トートの口元の一番低い部分からバッグ底面までの長さとなりますので、持ち手などは含まれないサイズになります。
ちなみに持ちて部分の参考となる数値としては、平置きしてバッグの口元から持ち手頂点までを測ると約20cmでした。
気をつけたい点が一つ
トートバッグのサイズはディアアースで取り扱いのある中でもかなり大きめであります、▶厚手コットンマルシェバッグにほぼ近い大きさになるのですが、最大の相違点はマチの部分、マチ幅が「あるか」「無いか」です。
厚手コットンバルシェバッグLサイズの大きさは、約45cm×43cmなのですが、マチ幅が15cmあるのです。
ですので立方体的な形と容量がありまして数値的には24L分の荷物を入れる事ができますため、お買い物でもたっぷりと食材など買い入れる事ができます。
一方、付録のぶッグバッグですが、名前がビッグでもそれほど容量はありません。
横からの見た目的には大きいのですが、あまり荷物は入りません。
それはマチが無いため、バッグの中はぺったんこなんです。
ようは書類とか雑誌を入れるのに向いている構造なんですね。
畳んだシャツや衣類などはスマートに収納して持ち運べるイメージです。
▶コットンマルシェバッグはもはやキャンプ道具でご紹介したような、大容量を生かした使い方は残念ながらできません。
そうすると、くしゃくしゃっと丸めた大きなパーカーとかをざっくり収納するには断然マチのある▶厚手コットンマルシェバッグなどがオススメです。
┃エコ性能・SDGs性能のまとめ
エコマーク | × |
---|---|
無漂白 | × |
フェアトレード品 | × |
オーガニックコットン | × |
リサイクルコットン(再生コットン) | × |
※バッグの環境性能的には思いっきりファッションよりで、エコ性能・SDGs性能的にオール×でした。
余談ですが、今回のこの雑誌を一通り目を通してみましても、別の雑誌の付録の紹介がてんこ盛りでした。
すっかりおまけ商法になったこの世の中ですが、とても勉強になりますよね!
記事内容とか写真とかは紙媒体でなくても、インターネットで十分なわけですが、付録のようなモノになると実物を買わないといけない。
本や雑誌という物流ネットワークを販売手法に本当によく乗った方法だんと感心します。
このドーナツポーチ&エコバッグというやつも欲しいと思ってしまいます。
だって990円ですよ!
ただですね、▶厚手コットンマルシェバッグLサイズは198円と断然お安い!
少し数量は必要ですが、それでもオリジナルのプリントをしても雑誌のお値段よりは安いわけです。
自分もついつい付録のエコバッグ欲しさに安いと思って雑誌を買ってしまいますが、よくよく考えるとですよね!
┃今回ご紹介の付録エコバッグと類似するオススメトートです
厚手コットンマルシェバッグ(M) |
厚手コットンマルシェバッグ(L) |
---|---|
130円 | 198円 |
厚手コットンマルシェバッグ(M) |
厚手コットンマルシェバッグ(L) |
---|---|
145円 | 145円 |
責任著作:ディアース・マスター 大倉 オリジナルエコバッグ・オリジナルトートバッグに取組み20年☆彡 コーヒー好き キャンプ好きです |
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